最近は暑さに参っており、ご近所サーフへの釣りも遠のいている、この不肖ゆたりな。
そんな中でも、常に釣りへのアンテナは張り巡らせている。
そこで、前回のオンリエストに引き続き、今回もエギトライブ・プロジェクト案件。
インターネットを徘徊してみると、エギトライブやオンリエストと同じような構造のものを発見。
それがコレ。オーシャンルーラーのメシア105。
このメシア105って、どうやら10年ほど前に「次世代エギ」として発売されていたみたいだね。
しかし、現在では生産中止。店頭でもネット通販でも、探すのは難しくなってきている。
今回はヤフオクでたまたま見つけ、デッドストック品を500円(送料別)で落札。
生産中止にはそれなりの理由があるのだろうけど、まぁこれくらいの値段なら、試してみてもいいかな〜と。
【メシア105】外観
まずは、メシア105の外観から。
ボディサイズ
メシア105は、腹部分にスペックが表記されている。
沈下速度まで記載されているのって、現場で使うときにとても便利だよね。
手持ちすべてのエギの沈下速度を把握していれば良いけど、いろんな種類を持っていると覚えきれないし。
全長: 105mm
重量: 13g
沈下速度: 3.4秒/m
サイズ的には・・・どうだろう・・・通常のエギでいうところの3号くらいになるか?
3号だとちょっと大きいか、2.5号くらい?
重量は13gとなっているが、サーフで使用するにはちょっと心もとない。
まぁ、そもそもサーフでの使用を想定しているわけではないだろうからね。
いずれにしても、もう少しサイズ展開すればよかったのに。なんでこのサイズだけなんだろ?
沈下速度は・・・通常の標準的なエギと同程度かな。
ラインアイ
ラインアイは、バイブレーションと同じような位置。
ダート系エギでも、ここまで露骨にラインアイが背中の位置にきているものは無い。
オーシャンルーラー曰く、ダート幅が大きく、140度の角度でダートするようだが、このラインアイの位置が寄与しているんだろうね。
そして、ダートの他にもう一つ、このラインアイの位置により機能が追加。
それは、タダ巻きでS字に泳ぐこと。
沖目でダートや二段シャクリでアオリイカやヒラメマゴチ狙い、足元のブレイク近くにまで寄ったらS字のタダ巻きでヒラメマゴチやシーバス狙い、なーんて攻め方も。
まさに、ご近所サーフで狙っている攻め方。
ボディに内蔵されたシンカー
このメシア105は、これまでのエギのようにシンカーが露出しておらず、ボディ内臓型。
メーカーの説明によると、ボトム感知能力を失わないよう、わずか1mm程度ボディ外部へ出しているとのこと。
しかし、エギそのものがボトムタッチが分かりづらいだけに、この程度シンカーを出したところで感度の差が明確になるとも思えないけどね。
キャスト中の空気抵抗を抑えての飛距離アップや、スイム時の水切れの良さなんかも期待できるかもしれないが、これもアングラー側が明確にメリットを感じるかは「?」かな。
そんなことよりも、シンカーをボディへ内蔵することのメリットは、シンカーが挟まることによる根掛かりがなくなることのほうが大きいと思うけどね。
マット表面
メシア105は布巻きではなく、マット表面となっている。
布巻きでないとアオリイカが抱いた時に触腕の引っ掛かり具合が不安になるが、最近では「ヌード」といった布巻きでないエギも出ているので、まぁ表面状態はそこまで気にすることはないのかなと。
話を戻すと、メシア105は布巻きタイプではないものの、触腕への引っ掛かりを考慮したマット表面を採用。
たしかに表面を撫でてみると、ザラザラ。
ただ、この程度の表面でアオリイカの触腕が引っかかりやすくなるかといえば、これもちょっと説得には無理があるかなと。
腹側のアイ
そして、メシア105にエギトライブ感を感じたのが、この腹側のアイの存在。
フロント側にフックを付けるためのものと思って購入したが、どうやらシンカーを追加するためのアイだったみたい。
だから、この部分のアイはラインアイと比べても線形が細く、ここにフックを付けると魚が掛かったときはちょっと不安。
とは言っても、「まずは試してみましょうか!」ということで・・・
はいっ、こんな感じでスプリットリングを取り付けて・・・
トレブルフック#6を装着してみた。
トレブルフックに魚が掛かって、そこそこの型であっても強引なやり取りをしなければ、なんとか獲れそうな気がしないでもない。
まぁ、まずは魚を掛けてみないことにはね!
メシア105をご近所サーフで使ってみた
今回は、トレブルフック#6を装着した「エギトライブ仕様」での使用感。
飛距離
重量が13gと軽めだが、飛距離はそこそこ。
サーフエギングに使うには、少なくとも3.5〜4.0号エギの重量は欲しいところだが、まぁどのエギだろうとサーフエギングでは無風で凪の条件下でないと釣りが成立しないわけだから、多少スペック的に足りないと思っても、それなりには活躍してくれるかな。
タダ巻き
タダ巻きで泳がせてみると、たしかにS字に蛇行。潮の流れの速さによっては不規則に動く。
この動きならスズキにも有効そうだし、風があって操作がしにくいならあえてシャクリやフォールを加えず、タダ巻きなんかも手かもしれない。
ちなみに速巻きしてみると、予想通りバイブレーションのようにプルプルとした小刻みな振動が。
バイブレーションがアオリイカに有効かは不明だが、少なくともヒラメやスズキには有効そう。
メシア105を速巻きで使うかは別として、いちおうこんなこともできると把握しといたほうが良いかも。
シャクリ,ダート
シャクリも非常に軽く、動きのキレも良い。
跳ね上げるよりも、横のダートの動きが強い。
ダート幅も大きく、動きのキレも良い。
エギというだけでなく、単純にワインドルアーとしての効果も高そう。
飛距離を稼げない分、足元のブレイクに潜んでいるヒラメを狙うべく、手返しよくランガンしていくのも良いかもね。
まとめ
今回入手した、オーシャンルーラーのメシア105。
通常のエギとしても非常に優れていると思うし、フロントのフックセッティングでワインドルアーとしての使い方も良さそう。
ただし、腹側のアイはシンカーセッティング用だけに、魚がかけた時の強度が心配ではあるがね。
今シーズンの秋から冬のナイトサーフはミノーと通常のエギを封印し、このメシア105とオンリエスト,魚極ペン改,そしてエギトライブのみで攻める決意を固め・・・たいが・・・そこまでテンションが保てるだろうか?
辛抱強く使い続ければ、いずれ結果は出るだろうとは思うけどね。
まぁ、まずは積極的に試してみましょうかね!
コメント