最近は本アホアホブログの登場回数がめっきり減った、中学生になったウチのりなりな。
そんなりなりなが通う中学の男子生徒のなかで、釣りが流行っているようだ。
確かに最近になってタックルベリーへ行くと、りなりなの同級生らしき小僧どもを見かけるようになった。
さらには、近所のコンビニでショアジギロッドを抱えた、りなりなの同級生をよく見かけるようになった。
ほう・・・最近の中学生にしてはいい趣味だ。とてもいい趣味だ。
君たちの住んでいる小田原は、自然に恵まれた素晴らしいところ。海や川に近いところに住んでいるんだから、健全に自然と遊ぶのは大いに結構。
りなりなの話を聞いていると、どうやら近くのサーフでワカシやソーダガツオを狙って人気のサーフへ行ってみるが、人が多すぎて場所取りができず、思うように釣れていないとのこと。
りなりなが「ウチのお父さん、ヒラメやマゴチ釣ってるよ」と言うと、男子中学生の小僧どもからはかなり羨ましがられるようだ。
そりゃそうだろう。
朝行っても人気のサーフだから混んでいるし、体力的にも遠投できないだろうから、どうしても大人に釣り負けてしまう。
お小遣いも少ないだろうから、ルアーだってそんなに数揃えられない。
そんな中高生にこそ、西湘サーフでオススメしたいのが、ヒラメ釣り。
確かにヒラメは数釣れるものではないが、タイミングさえ合えば誰でも簡単に釣れる。
しかも、わざわざ人の多い場所でなくても、空いているサーフで釣ることが可能。
つまり、数少ないアタリをサーフで探し出す、宝探しのような釣りが、サーフのヒラメ釣り。
せっかく釣りを始めても、せっかく近所のサーフで釣りをしても、釣れないのではつまらない。
そんな小さなワカシやソーダガツオなんかより、一枚のヒラメを釣り上げた方が感動は大きいだろう。
移動手段がチャリンコしかない、お小遣いが少ない地元の中高生にこそ教えてあげたい。
中高生が西湘サーフで最初の一枚を釣るために必要なことを、おせっかいなおじさまである不肖ゆたりなが、熱くレクチャーしてみたいと思う。
西湘サーフでヒラメを釣るために必要なこと6つ
西湘サーフでヒラメを釣るのは、日頃から通っているアングラーでさえ、かなり厳しい。
でも、フィールドでルアーを投げ続ければ、必ずチャンスは来る。
しかも、人気のない場所はランガンできるので、自分で釣り当てた感が大きい。
暇があれば釣り場へ行く
まずは少しの時間があれば、釣り場へ行くこと。
1時間くらいランガンできる時間があれば、真昼間でもいいから、時間があればフィールドに出てみよう。
釣りの時間は2時間もあれば充分。
毎日でもサーフへ行けば、だいたい釣れる状況とかが分かる。
潮回りやマズメ時など、ヒラメを釣りやすいタイミングは確かにあるが・・・
「下手な鉄砲 数打ちゃ当たる」
ハイっ、これが西湘のヒラメ釣りにはとても重要。
ただし、夜は視界が制限されて危ないので、中学生のうちは明るい昼間の釣りにとどめておこう。
有名ポイントにこだわらない
西湘サーフといえば、有名なポイントはいくつかある。
有名ポイントは人の入りも多く、朝マズメは日の出前に場所取りしていることも多い。
人が混むとトラブルも多く、地元中学生アングラーであっても肩身の狭い思いをするだろう。
そんな有名ポイントからちょっと離れれば、ほとんど人がいない。
しかも、人が少ないのでランガンし放題。それこそ、お宝探しにはちょうど良い。
有名ポイントでなくてもヒラメは充分釣れるので、有名ポイントにこだわる必要は無い。
有名ポイントに頼らず、自分で探りながら釣ることで、ポイントを見る目や必要な知識が養われる。
有名ポイントにこだわらず、ぜひ自分の足でヒラメを探してもらいたい。
ルアーを斜めにキャスト
西湘サーフは根が点在している場所や流れ込みなどを除き、全体的に変化に乏しい。
そんな変化に乏しい西湘サーフで、唯一のポイントとなるのが、足元のブレイク(駆け上がり)。
西湘サーフでは、足元近くのブレイクはアングラーから最も近く、最も有効なポイント。
急なブレイクは小魚が溜まりやすいのと同時に、フィッシュイーターにとっても魚を追い込みやすい。
広大なサーフで釣りをするとついつい遠投しがちだが、まずはヒラメ一枚を釣るのなら、ヒラメが潜んでいる確率の高いブレイクを意識しよう。
そして、そんなブレイクへできるだけ長くルアーを通すために、斜めに投げること。
岸から垂直に投げてしまうと、ルアーがブレイクを通る距離が短くなり、ブレイクを有効に攻めることができない。
まずはルアーを斜めに投げて、確実にブレイクを攻めてみよう。
手数(てかず)を多く、テンポよく
サーフのヒラメ釣りで飛距離は確かに重要だが、それ以上に重要なのが手数(てかず)とテンポ。
ヒラメは底に潜んでいるからと、底付近をゆっくりネチネチ攻めがちになる。
しかし、ここは思い切ってルアーをボトムから浮かせ、速いテンポでリーリング&キャストを繰り返してみよう。
心配することはない。ヒラメの活性が高ければ、多少上の層でルアーを引いても平気でアタックしてくるから。
ただでさえ魚影が薄い西湘サーフだと、数少ない活性の低いヒラメでもなんとか獲ろうと思いがちだが、そもそもいるかいないか分からないのに、ていねいにボトムを探ったところでなんの意味もない。逆に効率が悪すぎる。
それならば、活性の高い、やる気のあるヒラメの取りこぼしがないよう、広い範囲で多くヒラメにルアーを気づかせることが重要。
ガンガンルアーをキャストして、ガンガンルアーを引いていく。
そんなイメージで攻めてみよう。
アタリがなきゃ「いない」と割り切る
ヒラメ釣りは、長い時間粘ったところでほとんど意味がない。
魚影の濃い場所でヒラメが確実にいると分かれば粘る価値はあるが、ただでさえ魚影の薄い西湘サーフで粘ったところで、効率が悪すぎる。
それならば、一定時間までランガンしてアタリがなければ、ヒラメはいないと割り切ってキリ良く退散しよう。
釣れるまで通い続ける
その日の釣行で何時間も粘る必要はないが、釣れるまで通い続けることは大事。
アタリのない日に長時間粘るより、根気よく何日も通うほうがヒラメが釣れる確率はぐっと高まる。
がない日はいないと割り切り、次の日に切り替える。
短時間釣行でも足繁く通い続けることで、自分なりの発見もあるだろう。
サーフのヒラメ釣りに有効なルアーを2つ厳選
そして、西湘サーフでヒラメを釣るためのルアーについて。
「西湘サーフのヒラメには、最低これだけあれば充分」と、この不肖ゆたりなが自信を持ってオススメできるルアーを厳選してみた。
選定基準は、先ほどもお伝えしたブレイク狙いに集中するため、誰でも同じように扱え、活性の高いヒラメに有効なもの。
そして、根掛かりによるロストを気にせずに使えること。
そんなルアー2種類を厳選。
もちろん、完全に不肖ゆたりなの偏見になるが、どーせやるんだったら徹底してマネしてもらうくらいの気持ちでセレクトしてみた。
ランガンの往路と復路でこの2つのルアーを変えて攻めれば、西湘サーフでヒラメは充分狙えるはず。
カラーはハッキリ言って、なんでもいい。お小遣いが足りないなら、どちらか一つだけでもいい。
お店にないものは注文するか、おとうちゃんやおかあちゃんにお願いして、Amazonなんかで買ってもらおう。
シンキングミノー
まず西湘サーフにおすすめの1つ目は、シンキングミノーであるシマノのサイレントアサシン140S。
【参考記事】
サイレントアサシン140Sは、非常に投げやすく、誰でも飛距離が出て、扱いやすい。
これはたいていの釣具屋さんにあるだろうから、ぜひ入手してほしい。シンキングミノーは、これ一つあれば良い。
フローティングタイプのサイレントアサシンでも良いが、風のある時に飛距離を稼げるシンキングタイプをチョイスした。
シンキングだからって、着水したらボトムまで沈める必要なし。
多少沈めても良いが、テンポよく攻めるのであれば、キャストして着水したらすぐに巻く。西湘サーフならそれでも充分、ヒラメは釣れる。
だから、そんなに気を遣う必要はないし、特別な操作も必要ない。
ハンドルの巻き速度は、1秒間に1〜2回転くらい。そんな程度で良い。
ダーッと斜めへ投げて、着水したらすぐにガーッと巻いていく。ホントこれだけ。
そのイメージでランガンしていけば充分。
いい加減な説明だと思うかもしれないが、ぜひこのイメージでトライして欲しい。
バイブレーション
バイブレーションは、投げてみてトラブルが少ないものであればなんでも良い。
20g程度で、トラブルレスのものが最も使いやすいだろう。
これまで自分が使ったバイブレーションで、どんな状況下でもトラブルが少なく扱いやすいと思ったのは、下記の3つ。
一つは、不肖ゆたりなが溺愛している、エクリプスのパワースライト85。
そして、ラッキークラフトのバリッド90。
バイブレーションでは世間の評判が最も高い、バスディのレンジバイブ80ES。
他にもこれらと同じように扱いやすいバイブレーションはあるだろうが、自分の知っている限りではこの3つがピカイチ。
多少の風があってもクルクル回らず、テーリングなどのトラブルが極めて少ないのは、この3つ。
自分なりに持っているバイブレーションがあればそれを使ってもらっても良いが、もし無いのであれば上記3つから選んでもらえれば間違いないだろう。
使い方は、これも簡単。投げてすぐ巻くだけ。ただし、シンキングミノーよりも速巻き。
バイブレーションも着水したらボトムまで沈める必要なし。
着水後すぐに巻いてもいいが、4秒程度沈ませてから、ピックアップまで一気に速巻きすれば良い。
リトリーブ中の底取りもいらない。ひたすら早巻き。
これでテンポよく、ブレイク付近を攻めれば良い。
まとめ
以上、中高生でも西湘サーフでヒラメを釣るための方法を語ってみた。
ただでさえ魚影が薄い西湘サーフでヒラメを釣るのは至難の業だが、その反面、条件が揃ってしまえば簡単に釣れてしまうのも事実。
ここで挙げた以外にも他にもやるべきことはあるが、金銭的,体力的ハンデのある中高生が、まずは最初の一枚を釣るために集中すべきことを厳選してみた。
インターネット等からの余計な情報に右往左往するのではなく、まずは自分のやれることをきっちりやること。これが最初のヒラメをゲットする一番の近道だと思う。
この繰り返しで10枚もヒラメを釣れば、自分なりにポイントやコンディションも分かってくるだろう。
あとは宝探し感覚で自分なりに仮説を立て、釣り方や攻め方をアレンジしつつ、自分なりにヒラメ釣りのスタイルを確立すれば良い。
ルアーもこの2つを起点として、あとは自分の好みや戦略でルアーを集めれば良い。
【参考記事】
そして、ヒラメを釣る以前に大事になってくるのが、安全対策。
波やうねりの大きい時は、決して無理はしないこと。
ヒラメ釣りには、長めの長靴でできるくらいのコンディションが一番。それでも波を被るのが心配なら、その上にレインパンツを履いておけば充分対応できる。
【高コスパウェーダー参考記事】
ライフジャケットには多少お金が掛かってしまうが、そこはお年玉やお小遣いを貯めて買うか、お父さん,お母さんにおねだりしよう。
これを機にヒラメ釣りを始めたいという中学生へ。
分からないことがあれば、遠慮なくコメントしてほしい。
君たちがメモリアルな一枚をゲットすべく、微力ながらこの不肖ゆたりな、全力でお応えしたいと思います!
コメント
こんばんは。中学生のサーフフィッシング良いですね。興味を持ってもらえて嬉しいですよね。昔と違いタックルの軽量化も進化してますし、楽しんでもらえたらと思います。釣行回数とランガンという意味では、大人も同条件ですし(汗)なんか、小学生の時に給食のソフト麺を餌に、森○川で延べ竿で小物釣りしてたのを思い出しました(笑)
ちゃーさん、コメントありがとうございます!
中学生で釣りが流行っているというのは、私としてもほほえましい限りです。
しょせんヒラメ釣りなんて、どんなにテクニックだー道具だーカッチョイイこと言っても、結局はやることは同じなんで、中学生でも十分チャンスはあると思います。
私も小学生の頃に鮒釣りから始まって、ルアーフィッシングを始めたはいいけど、ポイントを得てなかったので釣れる気が全くしませんでしたね。それこそ、当時からすると今のヒラメやマゴチ,シーバスの釣果なんて、夢のようです。
今の子ども達に、そんな夢を見せてあげたいと思います!