ぼくが西湘サーフで万能ロッドにこだわる理由4つと厳選ロッド2本

タックル

西湘サーフで釣りをして、こんな場面に遭遇したことはないだろうか?

  • 「エギングしていたら、横のにいたアングラーが良型のシーバスを釣っていた」
  • 「フラット狙いでボトムを攻めていたら、グイーン、グイーンとアオリイカが抱きついてきたが、掛けられなかった」
  • 「ミノーで探っていたらイカパンチを食らったけど、肝心なエギを持っていなかった」
  • ・・・等。

    先日だって、サーフエギング中にこんなことが↓

    このように、今時期の西湘サーフではいろんな魚種が徘徊しているので、思わぬ魚を釣ることも可能。

    シーバスだけを狙うひとやアオリイカだけを狙う人など、サーフでのスタイルは人それぞれあるとは思う。

    しかしながら、この不肖ゆたりな、こんな場面に出くわしてしまうと、狙えるものは根こそぎ狙っていきたいと思ってしまう。

    そこで今回は、あなたがそんな不肖ゆたりなのような悩ましい強欲アングラーだとしたら、ぜひとも万能ロッド一本であなたの欲求を満たすような強欲スタイルの提案をしてみたい。

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    西湘サーフで万能ロッドにこだわる4つの理由

    西湘サーフは常に爆釣を経験できるようなサーフではないが、いろんな魚種が狙えるサーフである。

    ルアーフィッシングのターゲットが幅広く狙え、近年ではハタ類の釣果も聞かれるようになり、運が良ければブリやメジマグロなんかも釣れちゃうことだって。

    そんな急深な西湘サーフで、以前から本ブログで万能ロッドの使用をちょくちょく推奨するコメントを入れてはいたが、10年ほど西湘サーフでの釣り経験が蓄積され、ある程度自分なりの考えが集約されつつある。

    そこで、まずはこの不肖ゆたりなが、西湘サーフで万能ロッドにこだわる理由を4つ挙げてみたい。

    1.経済的

    サーフのあらゆる釣りを1本でできるんだから、これほど経済的であるのは言うまでもない。

    各種専用ロッドは安いもので15,000円前後。この価格帯で各種専用ロッドを揃えるとしても、シーバスロッド,ショアジギングロッド,エギングロッド,ロックフィッシュロッド・・・と、これだけでも4本は必要になる。

    15,000円×4本で、合計6万円・・・安いロッドだけで揃えても、最低6万円は掛かってしまう

    それだったら、多少高くても汎用性の高いロッド1本を選択した方がコスパ最高だし、愛着もわくと思うのだがね。

    2.臨機応変に対応できる

    広大なサーフで釣りをするのであれば、広範囲にランガンしながら攻めなきゃもったいない。

    だけど、ターゲットによっていくつもタックルを持ち運ぶのも困りもの。

    最小限のタックルで、その場の状況に応じて臨機応変に対応する。

    これはこれで、効率の良い釣りだと思うよ。

    3.単純に楽しい

    そして、いろんな魚種が狙えるというのは、単純に楽しい。

    一つのターゲットを追求してビッグサイズを狙うのもアリだが、制限を設けずにいろんな魚種を狙っていくのもアリ。

    魚種を限定することなく、1本のロッドで釣りの幅が広がるなら、これほど楽しいことはないよね。

    4.フロートリグでメバリング,アジングまで可能?

    西湘サーフでは、遠投カゴ釣りでアジが狙える。場所によってはアジングタックルでも十分狙えるところもあるようだ。

    さらに西湘サーフは根のある場所も多いため、状況によってはメバルも狙える可能性も。

    いくら万能ロッドといっても、さすがにアジングやメバリング用の5グラム以下のルアーやジグヘッドまで対応させるのは、さすがに厳しい。

    しかし、最近チャレンジしているぶっ飛びのフロートリグを使えば、小さいルアーやジグヘッドでも70m近くの遠投が可能なので、西湘サーフのアジやメバルが釣れるかもしれない。

    これについては、今年からシマノの飛ばしウキであるウルトラシュートを使って調査中。

    微妙なところだが、これでも釣れたら・・・もうオカッパリはほぼ無敵だよね。

    【不肖ゆたりなが考える】おすすめ万能ロッド2選

    ここであげる西湘サーフに適した万能ロッドの条件を、自分なりに考えてみた。

    【西湘サーフに適した万能ロッド】
    ・バランスが良く、自重が軽い
    ・遠投性に優れている(30gのジグで100m程度の飛距離)
    ・長すぎず短すぎず、バランスの良い長さ
    ・しゃくりやワーミングなどのロッド操作がしやすい
    ・ティップ絡みなどのライントラブルが少ない
    ・小さいサイズの魚でも楽しめるよう、ティップからベリーにかけて硬すぎない
    ・大きいサイズの魚を掛けても対応できるバットの強さと粘りを持つ

    ここで挙げたロッドは、どれも万能ロッドとうたっているものではないが、上記の条件をすべて満たし、どの釣りにも高次元に対応できるものである。

    どれもそれなりに高価なものだが、汎用性の他に使いやすさや快適性など、使って分かる価値のあるものなので、ぜひ検討してもらいたい。

    確かに高価だけど、1本でなんでも対応できるんだから、何本も専用ロッドを買うよりもコスパはバツグンだと思うよ。

    フラットフィッシュプログラム ラフサーフ88(ノリーズ)

    長さ: 8’8″(8フィート8インチ)
    自重: 138g

    本ブログではすでにおなじみ。不肖ゆたりなが愛用している万能ロッド。

    本来はフラットフィッシュ用ロッドではあるが、一般的なフラットフィッシュ用ロッドとは性質がまったく違う

    本ブログでも何度も述べているが、このロッドについては「フラットフィッシュ用ロッドはこうあるもの」という思い込みを完全に取っ払って使ってみた方が、このロッドの本質を理解できると思う。

    8フィート8インチと、他のフラットフィッシュ用に比べて短い印象を受けるが、グリップティップまでの長さは他の9フィートロッドとほぼ同じ長さ。ロッド操作がしやすいよう、グリップが肘から出ないくらいの短めに設定されている。

    ラフサーフ88の詳細は、下記記事をどうぞ↓

    30gのメタルジグでも飛距離は十分。バット部分に重みを乗せて振り切れば、他の9フィートや10フィートロッドにも負けない飛距離を稼ぐことができる。

    ティップ部分は糸絡みが少ないよう独自のセッティングが施されており、しゃくりを多用するエギングにも十分対応可能。

    硬すぎないティップからベリーによって小さい魚でもバラシが少なく、不意な大物が掛かってもバット部の粘りによって問題なくやりとりができる。

    どの釣りにしても、高次元のパフォーマンスを発揮してくれるロッドだと思うよ。

    スナイプS86XX(ゼナック)

    長さ: 8’6″(8フィート6インチ)
    自重: 150g

    こちらはゼナックから出ているロックフィッシュ用ロッド。

    実際に手に取ったことはないが、以前の記事でも述べたように、スペックやコンセプトからみても明らかに万能ロッドの部類として考えて良いと思う。

    ロックフィッシュ用ロッドというと、ティップからバットまでカッチカチで硬くて曲がらないものがほとんどだが、「アベレージサイズ(30cm)のキジハタでも曲げて楽しめる」というコンセプトにあるように、一般のロックフィッシュようロッドとは違うと思って良いと思う。

    ガイドセッティングはゼナック独自の多点ガイドであるRGガイドシステムと、従来型のKガイドシステムの2つがある。

    PEラインをメインに使用するのであれば、1万円ほど高くはなるが、個人的にはライントラブルが少なく、キャストフィールがバツグンと評判のRGガイドシステムが断然おすすめ。

    エギングロッドじゃダメなの?

    比較的万能に扱えるロッドに、エギングロッドがある。

    ソルトルアーを始めた頃は、4.5号のエギが背負える8.9フィートのエギングロッドをサーフでも多用しており、エギングロッドの汎用性の高さはよく分かっているし、軽くて操作性も良いので、確かにエギングロッドでも十分可能だとは思う。

    しかし、エギングロッドで最も足りないと感じるのは飛距離。

    全体的に硬い仕上がりになっているので、ルアーをキャストする際に曲がりが足りず、サーフメインで使用するには満足した飛距離が出にくいのが難点かなと。

    サーフメインで使用するのであれば、飛距離は最優先事項。

    そんなサーフに使いたい万能ロッドとしては、エギングロッドよりも曲がって操作性に優れるロッドを選びたいところ。

    万能ロッドに合わせるタックルセッティング

    リールは2500〜3000番

    万能ロッドに合うリールとしては、2500〜3000番くらいがちょうど良い。

    標準的に使用するPE1.0号が200m巻けるものであればOK。

    ハイギアかノーマルギアかの選択については、強風下でキャストした際の糸ふけを素早く回収するためにも、ハイギアを使った方が有利に釣りを展開できるだろうね。

    PEラインは0.6〜1.0号

    メインに使うPEラインは、波で砂や砂利の巻き上げによる擦れに対抗する意味でも1.0号が適切だと思う。

    リールのところでも述べたように、不意なラインブレイクや根掛かりによるライン切れのようなトラブルのことを考えると、200m巻きは欲しいところ。サーフで150mしかないのは、ちょっと不安かな。

    最近は、サーフエギングをはじめとした夜の釣りを中心に展開しているのでPE0.6号を使っているが、サーフで使用するのにはこのくらいまでが限界かな。

    リーダーはフロロ4号

    サーフで使用するのであれば、リーダーは4号くらいが標準になるかな。

    エギングやヒラメマゴチなどのボトム付近の釣りでは、ボトムにリーダーのチモト部分が擦れることがあるため、これくらいの太さは欲しいところ。

    エギングなんかだともう少し細いリーダーを使いたい人も多いだろうが、このくらいの太さでも何の影響もないからね。

    全体的にちょっと太めのセッティングの方が安心できると思うよ。

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    まとめ

    最近では魚種やフィールドごとに細分化されたロッドが多くなった中、1本のロッドでどの釣りも高次元にこなせるというロッドは少ない。

    もちろん、万能ロッドはどの釣りにも対応できる反面、中途半端な作りになってしまう傾向がある。

    しかし、ここで提案した2本のロッドはメーカー側から万能ロッドとしていないものの、急深な西湘サーフに高次元に、しかも快適に対応してくれるはずだ。

    今回の記事では「西湘サーフ」と限定したが、別に西湘サーフでなくたって、磯でも堤防でも、どこでも大丈夫。

    なんなら、オフショアのボートからでも対応可能。実際にボートからのジギングならば60gのジグだって普通に扱えちゃうし、9フィート以内なら取り回しもギリで大丈夫だしね。

    今年はコロナウイルスの影響でアウトドアの釣りが今までにないくらいブームとなっているようだが、こんな万能ロッドを使って、密になりにくいサーフで思い切り楽しみつくすのも良いでしょうね。

    意外と幅広く楽しめる万能ロッド。

    これであなたも西湘サーフで、「剛力彩芽」ならぬ、「強欲ゆたりな」のような、強欲フィッシングを楽しんではいかがかな?

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