ビーチウォーカーハウル(デュオ)を今さらインプレッション!

タックル

さぁて今回は、不肖ゆたりなにしては珍しい、デュオのビーチウォーカーハウルのインプレッションネタを少し。

そもそも、サーフの釣りでは通常タイプのジグヘッドリグや、ヒラメ用2フックシステムのジグヘッドリグを使わない。

というか、こう言ったジグヘッドを買うことすらない。

>> ぼくがサーフでジグヘッドをやめた理由
その理由を、過去記事で載せているので、ご参考まで↑

本アホアホブログをご覧の方なら分かるが、この不肖ゆたりなが使用するワームリグはMJリグの完全一択。ワームはパワーシャッドかミノーM,最近はカタクチミノーくらいしか使わない。

しかし、今回のインプレッション記事は、ヒラメ釣りで人気のビーチウォーカーハウル。

その理由は・・・MJリグでボトムを探っていた時に、根掛かりロスト仕掛けと共に、たまたまハウルが引っかかってきたから。写真のやつは27gかな?

比較的きれいな状態で回収できたし、食わず嫌いも良くないので、フックを新しいものに交換してハウルを試しに使ってみた。

そこで今回は、いまさらではあるが、ビーチウォーカーハウルの構造から使用感まで、開発者の意図を想定しつつ、不肖ゆたりな独自の視点を加えたインプレッションをしてみたいと思う。

ビーチウォーカーハウルの構造上の特徴

トレブルフックによる2フックシステム

近年発売されているヒラメ用ジグヘッドリグはどれも2フックシステムとなっているが、狙いは後ろからだけでなく、下からのバイトにも対応するということだろう。

ミノープラグのように下側にトレブルフックを2個セットすることで、フックポイントが3×2=6となるので、フッキング率が向上するとのことなんだろうね。

ステンレスプレートによるバンパー構造

ハウルのヘッド部分は、写真のようにステンレスプレートを挟んだ構造となっている。

下側にステンレスプレートが剥き出しになっていることで、以下の2点の効果がある。

・着底感度の向上
・ヘッド部の破損,変形防止

ヒラメやマゴチなどのボトム付近にいる魚をターゲットとするのに合わせた構造なんだろうね。

専用のジグヘッドとワーム

ハウルは、ジグヘッドとワームが1セット。悪く言うと汎用性が無いが、良く言えば専用設計なので全体最適化がなされている。

このような専用のジグヘッドとワームのセットにしたことで、下記のような2つの利点がある。

・誰でも正しくセットできる
・ワームがズレにくい
・バランスを最適化

ワームはジグヘッドの軸に合わせて穴が開いているので、誰でもオートマチックにセッティングできる。

ジグヘッドの軸がワームを貫通することで、先端にはリアフックを接続できる構造となっているのと、軸の中間部分にあるワームキーパーの2つによって、魚のバイトがあってもワームがほとんどズレない。

このようなワームがズレにくい構造なので、ワーム素材もそれなりに柔らかい、テロンテロンのものを使用できる。

通常のジグヘッドリグに柔らかいワームを使ってしまうと、フックへのキープ力が弱いので魚のバイトがあるたびにズレやすくなってしまうが、ハウル独自のジグヘッド構造によって柔らかい素材のワームの利用が可能となった。

そういった意味では、「ワームの柔らかさを充分に活かしたワームリグ」と言っても良いだろうね。

そして3つ目の「バランスを最適化」について。

既存のジグヘッドはワームの種類を自由に変えることができるが、ハウルは強制的に専用のワームしかセットできないようになっている。

ジグヘッドとワームのバランスの差が顕著に出るのが、飛行姿勢。

ジグヘッドの重量がワーム容積や形状よりも優位に働けば、飛行姿勢は良いだろう。ワームの容積や形状がジグヘッドの重量よりも優位に働けば、空気抵抗が増して飛行姿勢が乱れる。

つまり、ジグヘッドとワームの選択肢を狭めておけば、開発側からすれば飛行姿勢の最適化はしやすいだろう。

このような意味で、ジグヘッドとワームの組み合わせを専用化したことは、理にかなっているんだろうね。

チューブによるリアフック固定

他のヒラメ専用ジグヘッドリグには無い構造として、チューブによるリアフック固定が挙げられる。

フロントフックはワームに刺して固定するが、リアフックはこのチューブでアイとスプリットリング,トレブルフックを覆うことで固定する。

このチューブによるフック固定は、過去にも紹介したデュオのワインド用ハードルアーの「ワインド野郎」から採用されている。
>> ワインド野郎(Duo)を駆使してソゲ確保!
チューブでフックを固定することで、テーリングやワームへの引っ掛かり等のトラブルを防止する効果がある。

ワインド野郎で使用していた時は画期的な方法だと思っていた。

しかし、使っているうちに固定が面倒になり、さらにチューブ内に海水が溜まりやすいので、フックやスプリットリングが錆びやすいという欠点が見えてきた。

とはいえ、トラブルを未然に防ぐための、デュオオリジナルの工夫がこのチューブである。



ビーチウォーカーハウル32gを実際に使用してみた

そんなハウルの形状を観察しつつ、ご近所サーフで実際に使用してみた。

もちろん、ご近所サーフで根がきつい場所ではとても使えないので、ご近所サーフでも比較的根が少ない場所をセレクトして使い、使用感などを確認してみた。

飛行姿勢はバイブレーションと同じ

実際に投げてみると・・・アレっ、そんなにクルクル回らない。

ジグヘッドリグはクルクル回るのが嫌で使わなかったが、これは意外な結果。しかも、毎キャスト安定した飛行姿勢が得られている。

キャスト中の飛行姿勢は、バイブレーションと同様、ボディの腹部分がキャスト方向を向いている姿勢。

さすがに重量があるからか、多少の横風でもそんなにクルクル回ることはない。

ただし、バツグンの飛距離かというと・・・MJリグと比較してしまうと、そこまでは感じない。重量相当の飛距離といった印象が強い。

「重いの投げてるんだから、そりゃそれなりに飛ぶだろ」って感覚かな。

小突くようにボトムをトレース

ボトム着底からリトリーブしてみると・・・浮き上がりは少ない。

ラインアイが上側に付いているからかな?リトリーブでボトムから大きく離れることがない。

良く言えば「レンジキープに優れている」が、悪く言えば「ボトム離れが悪い」

この部分の評価は人によって異なるだろうが、オレ的には好みじゃないな。

ただし、底物のヒラメやマゴチを攻略するためには、誰でもボトムのレンジキープがしやすいので良いかもしれないね。

リアフックがワームのテールに引っ掛かりやすい

これは悪い点だが、ワームが柔らかいせいもあってか、リトリーブ中にシャッドテールがリアフックに引っ掛かりやすい。

横風が強い時などもキャスト中に引っかかっているかもしれないし、潮の流れが速い時やうねりや波のある時などは特に引っ掛かりやすい。

そんなに頻繁に起こるわけではないが、連続した時はイライラすることも。

ビーチウォーカーハウルが向いてる人と向いてない人

さて、ここで一つ、ハウルが向いている人と向いていない人を端的に挙げてみよう。

【向いている人】ジグヘッドリグに不慣れな人

ハウルは誰がセットしても正しくセットできる構造になっている。

つまり、誰がどうセットしようが、個人差が出ないので、ワームセットのエラーが起こり得ないということ。

通常のジグヘッドタイプのものだと、ワームの挿し方によって泳ぎや飛行姿勢が悪くなったりするものだが、ハウルならそういったエラーが生じることは無い。

ワームを交換するのにリアフックとチューブを外さなきゃならないといった面倒さはあるが、その分誰でも迷うことなくセットできるので、ワームのセッティングに不慣れな人に適している。

しかも、飛行姿勢が安定しており、飛距離もそれなりに出せる。さらにはボトム近くをトレースしやすいので、まさにジグヘッドリグに不慣れな人にとっては最適なワームリグだと思う。

【向いてない人】根掛かりの多いサーフがメインフィールドの人

もうトレブルフックが下に2つ付いている時点で、根掛かり回避には不向きなのは一目瞭然。

いくらボトムバンパーがあって着底感度が高くとも、下側にトレブルフックが付いてる時点でアウト。

さらにボトムトレースしやすいという特徴も、根掛かり回避には仇となっている。

ゆえに、根掛かりが多発するような場所がメインフィールドの人にとっては、ハウルは向いていない。

そういった人は、素直に上向きシングルフック形状のジグヘッドリグを使って、根掛かり回避に努めよう。

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まとめ

以上、不肖ゆたりなには珍しい、ビーチウォーカーハウルのインプレッションをしてみたが、どうだろう?的を得ていたかな?

縁があってせっかく入手したハウルだから、これで一発釣ってみたいけど、根掛かり頻発のご近所サーフではどうしても出番が少ない。

正直言うと、ヒラメマゴチ用のワームリグで2フックシステムにする意味はないと思ってるんだけどね。

根掛かりしやすいし、フックの消耗も激しいしで、逆にデメリットの方が多いのかなと。

まぁ、どう感じるかは、人の好みもあるだろうがね。

とはいえ、ハウルを使っている人の母数はかなりのものだし、釣果実績もそれなりに多い。

根のないサーフでサーフフィッシングを始めたい人は、まずは定番のハウルから使い倒してみると良いかもね!

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