さて今回は、前回の「ゼナックv.s.村田基」からのネタから派生。
▼参考記事
ゼナックのロックフィッシュロッドのカテゴリーになる“スナイプS86XXロングキャスト”ネタ。
引用:ゼナックHP(※写真はKガイドモデル)
ゼナックロッドは、オリジナルのガイドシステムである「RGガイドシステム」のほか、「半永久保証」というのも魅力。
その中でも今回は、根魚用の”スナイプS86XX Longcast”に注目したい。
スナイプS86XXの仕様と謳い文句
レングス: 8’6″
ルアーウェイト: 8〜40g
PEライン: MAX2号
広範囲に探れるキャステイング性能とスピニングモデルではほとんどラインナップされていないハイパワーブランクを特徴としたスピニングパワーモデル。これからのショアロックフィッシュの定番機種となっていくモデルである。
広範囲にキャストし沖のカケアガリ・岩礁帯や根周りをハリのあるブランクとストロークをとれることで障害物をかわすことも容易になった。さらに力を入れて振り切らずともロッドの復元力でロッドがルアーを飛ばす。沖磯・テトラ帯・などポイントを選ばずチョイスできる1本となる。
ルアーの繊細な操作も可能にし、小気味よいロッドアクションでスイミングメソッドや様々なリグにも対応。ランカークラスへのパワー感・適応力はもちろんのこと、アベレージサイズでもロッドが適度に曲がることでバレにくくなっていることも高バランスの証である。
高反発だが粘るそして曲がった状態からさらにリフトができるというブランク性能によって強引なファイトも可能になった。特にハタ類などのトルクのある強い引きにも十分に対応しアングラーが真剣にランカークラスを不意ではなく本気で狙えるロッドになった。(引用:ゼナックHP)
ロングキャスト,スイミングに特化したスピニングロッド
一般にハタゲームでは7フィートロッド、ベイトリールがメインの釣りになっている。
特にアカハタや東北のアイナメなどの根魚を攻めるときは、ボトムを丹念に攻める釣りがメインになるので、ブラックバスのようなタックルセッティングになるのだろう。
実際のところ、ハタゲームでブラックバスのようにそこまで丹念にボトムを探る必要があるのだろうかという疑問は、以前からあった。
東北のアイナメやソイはやったことがないので分からないが、そこまでボトムを探らずとも、ターゲットにルアーを見せさえすれば、そこまでボトムを探る必要はないと考えている。
どちらかといえば、遠投で広範囲に探ることこそがハタゲームには最も有効な手段であると思っている。
そこで、このスナイプS86XX。
スピニングでのロングキャスト,スイミングに特化したロッドとなっている。足元近くではなく、完全に遠投メインの攻め対応ロッド。
遠投メインとなると、当然、スピニングリールの方が断然有利。
オレが取り組んでいるハタゲームにピッタリとハマる仕様になっている。
もちろん、RGガイドシステムは必須
そして、ゼナックのロッドといえば、RGガイドシステム。
引用:ゼナックHP
前回、飛距離に関する記事を書いたが、RGガイドシステムを採用することで、飛距離以上に操作性やボトムタッチの感度が飛躍的に上がることが予想できる。
スイミングメソッドメインとはいえ、ボトム感度が優れていれば良いに決まっている。
根掛かりを未然に防ぐには、ボトム感知能力の高さは必須。
スナイプS86XXにはKガイドモデルとRGガイドモデルの2タイプがあるが、選ぶんだったら断然RGガイドモデルだろうね。
ボトム感度を上げるためにもさ。
決め手は「アベレージサイズでも曲がる」ロッド
そして、数あるロックフィッシュロッドの中でも、このスナイプS86XXに注目した大きな理由は、この解説動画の中にある。
※4分44秒あたりから注目
そう、「アベレージサイズでもロッドが適度に曲がる」という点。
50センチ前後のランカーサイズを想定しつつも、30センチのアベレージサイズに対しても曲がるロッドに仕上げているとのこと。
これって、他のロックフィッシュ用ロッドには無い。
他のロックフィッシュ用ロッドは振ってみるとティップからバットまでがガチガチに硬いロッドばかり。
シーバスの場合、どのサイズでも一本のシーバスロッドでほとんど対応できてしまう。
一方、ハタなどの根魚の場合、根に潜られてしまうと手に負えなくなることが多いので、強引に浮かせないといけない。
しかし、ランカーサイズを強引に浮かせるためにガチガチのロッドにしてしまっては、アベレージ以下のサイズが釣れた時が面白くない。
釣るときはアベレージ以下のサイズがほとんどだからね、そんなときにガチガチロッドだと面白くない。
富山のキジハタは、オレが思うアベレージサイズは25センチくらいかな。50upのランカーサイズなんて滅多にお目にかかれない。
そのような意味では、このスナイプS86XXは富山のハタゲームにも最適だとは思う。
ラフサーフ88と比較してみたい
そしてこのスナイプS86XX、オレが予想するに、タイプとしてはラフサーフ88に似ているんじゃないかなと。
【ラフサーフ88記事】
>> 【ラフサーフ88の再インプレ】使い続けて分かる楽しい使用感
ラフサーフはフラットフィッシュ用ロッドで売られているが、東北ではロックフィッシュロッドとしての人気があるみたい。
サーフでのヒラメやマゴチ、シーバスは当然として、ハタゲーム、エギング、ボートフィッシングでもこちらのラフサーフを使っており、オレの中では完全に万能ロッドとなっている。
スナイプS86XXもラフサーフと同じような調子ではないかと思っているが、どうなんだろ?
なかなかゼナックのロッドを扱っている釣具屋って近くにないから、触ることがないんだけど、ぜひ比べてみたいな。
まとめ
このスナイプS86XX、「バンダナさん」だかがプロデュースしたロッドのようだ。
薄毛番長の不肖ゆたりながうらやむくらいのロン毛とバンダナスタイルのおかた、彼の説明をyoutube動画やらブログやらでなんども拝見したが、とても良い印象だね。
これぞ「プロアングラー」、説明に説得力があるよね。
ゼナック製品である上に、そんな方がプロデュースしたロッドには期待感がある。
一方で、先日折れた15ワイルドコンタクト1000なんて2015年に出たばっかりなのに、もう廃版。
インフィニティやらジェノスやらにモデルチェンジされていて、もし今度折れたら、在庫が無ければ新品を購入するしかないという。
ロッドやリールって長く使って愛着が湧くもの。
だから自分にあった最良のものを買いたいし、長いこと使い倒したい。
自分が愛用しているロッドがすぐに廃版になるって、悲しいよね。
ゼナックのロッドは「半永久保証」からも分かるように息の長い製品が多いから、それだけ作り手側にもユーザー側にも思い入れが強くなる。
それでいて他社製品にはないオリジナリティが加われば、どうしたって愛着が強くなるでしょ!
そんな製品なら、多少高くったって買いますよ!(今は買わないけど・・・^^;)
そんなゼナックのスナイプS86XXに注目!
コメント
バンダナさんとは数年のお付き合いになりまして、実は自分が一番崇拝している(笑)アングラーです。
4日前もお会いしましたが、お話しをしていても誠実さが伝わってくるとても良い方で、人間的に自分は大好きです(笑)
この方が出されたバサロは自分の一番の武器でして、プロデュースされた竿がABUにもあるのですが、その竿を今は使ってます。スイミングメソッドにはとてもマッチしてます。
毎年アコウ40upを数本上げますが、ほぼこのロッドとバサロです。
でもこの竿が折れたら、スナイプS86XXを買います。
バンダナさんは辛口な評価をされる一方で、メーカーからではなくイチ根魚アングラーからの視線でモノづくりされるので、オススメです。
チンパパさん、いつもコメントをありがとうございます!
バンダナさんとお知り合いとは・・・マジっすか!Σ(゚д゚;)
生意気なことを申しまして、大変失礼をいたしました・・・薄毛番長の不肖ゆたりな、残り少ない髪に変わってお詫びします!
バンダナさんのブログを拝見したところ、abuのスピニングリールを遠慮なく酷評してたのには爽快感すら感じましたね。プロアングラーと名乗る人は、これくらいの根性を見せてほしいものです。
スナイプS86XXは、これ一本あれば何でもこなせそうな印象を受けました。お金に余裕があれば、髪の毛と共に(?)ぜひとも欲しい一本です。