魚を元気にリリースするためのエア抜き方法。分かりやすくポイントを解説

ハタゲーム釣行にて釣り上げたアカハタやオオモンハタ。

最初の頃は釣ったハタは持ち帰って美味しくいただいていたが、最近は必要以上に魚をキープしないことにしている。

別にエラソーに自然保護や環境保護を謳うつもりは毛頭ないが、別に持ち帰って食べずとも、魚とのやり取りを楽しめさえすればもう充分と感じるようになってきた。

というよりも、以前から、釣った魚をストリンガーやビニール袋でキープしていると、ランガンしてても落ち着かない。だから、いつもご近所サーフで1匹釣り上げると、落ち着かずに釣りに集中できないので、すぐに撤収してしまっていた。

そのため、ランガンの釣りでは、オレの場合は複数匹の釣果となることは稀。ヘタすると、釣りを開始してすぐに釣ってしまい、開始30分で撤収というのもあるくらい。

そんなことで、最近のハタゲーム釣行では釣った魚をリリースしていたわけだが・・・良型の魚に限って、リリースすると腹を上にしてなかなか潜ろうとしない。

最初は体力が消耗して、かなり弱っているからなのかなと思っていた。

しかし、よく調べると、特に船でのハタ類やマダイ釣り等の深海から一気に巻き上げるような釣りでは、水圧の関係で浮袋が膨らんだままになるため、しばらくは潜れないことが分かった。

浮袋が膨らんだままでリリースすると、外敵の鳥などに食べられてしまうことがあるようで、せっかくリリースした意味がない。

せっかくリリースするのだから、アングラー側の責任としてきちんとエア抜きをして、自然に帰してあげようと思ったのだが・・・

そもそも、どうやってエア抜きするんだ? ( ゚Д゚)ハァ?

インターネットで調べてみたが・・・なんだ?統一した方法がないのか? (´・ω`・)エッ?

いや、浮袋へニードルを刺して抜く方法はどれも同じだが、胸ひれから刺すだの、肛門から刺すだの、・・・針を刺す位置が統一されていない。

「そんなとこ刺して、ホントに大丈夫なのか?」と、逆に不安になったりする。

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魚のエア抜きに必要な道具

まずはエア抜き用のニードルを購入。

今回は、比較的安価で、ライジャケのポケットにも収まるようなコンパクトなタイプのものを購入。

魚のサイズによってショートロングがあるようだが、今回はショートを選択。

こんなの、大学や病院にあるディスポーザブルの注射針とどこが違うんだ?ディスポタイプのモノだったら、1本あたり数十円程度だろ!

「釣具」というだけで、どんだけ利益を盛ってるんだか・・・まぁ、300円程度だからいいか・・・(;’∀’)

エア抜きを実践してみた

エア抜き針を手にしたら、すぐに実践したくなるのが、この不肖ゆたりな。

実践するとなれば・・・ま~ずは釣らなきゃダメでしょ、ねぇ!(;’∀’)

ということで、小さいながらも、釣っちゃいました!オオモンハタ!


これはMJリグをフルキャスト後、着底直後のリフト時にヒットしたもの。水深15メートル程度のボトム付近でヒットしたものをゴリ巻きで寄せた。

そんな程度の水深から寄せても、魚にとっては急激な水圧差であるのだろう。


浮袋が膨らんでいるのが口から見える。

このままリリースしても、腹を上にして水面でプカプカ浮いているだけで、しばらくは潜れない。せっかくリリースしても、そんな状態でいれば鳥などの外敵にやられてしまう。

魚は小さいが、これこそエア抜きを試す格好の好材料!( *´艸`)

早速、ニードルを取り出し、実践してみた。

製品パッケージの裏にある説明を見ると・・・

これは、胸びれの平行延長線上と肛門の垂直延長線上との交わる付近から、針先を前側に刺すやり方。

ウロコの裏あたりを45°の角度からゆっくり刺すようだ。


胸びれの平行延長線上と肛門の垂直延長線上との交わる付近・・・この位置かな?

ウロコの裏あたりから45°の角度にゆっくりと刺して・・・ニードルからエアが抜けるのを確認。

ゴロタ浜で波音があるので、エアが抜ける音で判断するのは難しい。タイドプールも無いので、海水に浸してエアの抜けを確認するのも難しい。

エアを抜く際、手で魚の腹を押さえて無理やり抜く人もいるが、魚に余計なダメージを与えないために、極力自然に抜けるのを待つか、もしくは軽く押さえる程度にすべき


実際のところは、膨らんだ腹が小さくなったり、口から見えた浮袋が見えなくなるのを目視で確認するほうが現実的だと思う。

エア抜き後、海水に浸けて魚が正常な姿勢となればOK。

タイドプールへ魚を入れて確認するか、タイドプールが無ければ、魚をストリンガーへ繋げてから岸際の海水に入れて確認。

魚が正常な姿勢になっていることが確認できれば、そこでようやくリリース。

他の位置に刺す方法も

今回実践した位置だけでなく、他の位置へ刺す方法もある。要は、浮袋を狙って刺せれば、どの位置でも良いということだろう。

ただし、浮袋以外の器官までダメージを与えるような刺し位置は控えた方が良いように思う。

エラブタの尖った部分から胸びれの間辺りに刺す方法


マグバイトが提供している、エラブタの尖った部分から胸びれの間辺りに刺してエア抜きする方法の動画。

けっこう分かりやすく解説されている。この位置でも良いと思う。

肛門から刺す方法

また、肛門から刺す方法もある。

ただし肛門は腸であって内臓の一部なのだから、内臓にまで穴を開けると浮袋に穴をあけるのと二重のダメージを与えることになる。

個人的にはこの位置からはやめたほうが良いと思うのだがね。

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まとめ

今回初めてエア抜きを実践してみたが、思いのほかうまくいった。

初めての人は、どの位置に刺すのが正しいのかで迷うと思う。

リリースするためのエア抜き位置の基本は、浮袋がある位置で、極力魚へのダメージを最小限にできるような位置が理想だと思う。

浮袋が膨れているだけなら良いが、水圧が強すぎて目が飛び出てしまっているものはリリースしてもすぐに死んでしまうので、どうせなら美味しく食べてあげましょう。

さて、もうそろそろハタゲームもシーズン終盤。もういい加減にサーフでのフラットフィッシュ狙いに戻ろうかね。

ホームのご近所サーフへ戻る前に・・・昨年中止となったフラットフィッシュ遠征へと行ってみましょうかね! ヾ(≧▽≦)ノ

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