既に7月。ここ最近の暑さにはちょっとゲンナリ。ι(´Д`υ)アツィー
そんな中、これからさらに暑くなると、老若男女、気になるのが「汗」。
この不肖ゆたりな、極度の汗かき。汗の量も半端ではない。出張等でちょっと外に出ただけでも、汗の量が半端ない。汗臭さは周りへの迷惑も考える必要は確かにあるけど、実は汗をかいている本人自体が周囲の迷惑を過度に気にしているということも多いのではないか?
とはいえ、気になるものは気になるわけで。
そこで今回は、汗のニオイの原因をとらえた上で、対処法を挙げてみたい。
汗には2種類が存在する
汗の放出元である汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類が存在する。
エクリン腺
暑い時に出る汗のほとんどはエクリン腺から発する汗。エクリン腺はほぼ全身に存在する。
暑さで高熱となった皮膚表面を冷やすためのものであり、エクリン腺から出た汗が皮膚表面を冷やし、更には汗の水分が蒸発する過程で、更に皮膚表面の温度が気化熱によって吸収される。
エクリン腺からの汗の成分は、水とわずかな塩分であるため、サラサラ,無臭の汗なのだ。
アポクリン腺
一方のアポクリン腺から出る汗。アポクリン腺とは、腋の下などの体の限られた部分にのみ存在する。
アポクリン腺から出た汗は、水とタンパク質,脂質,糖質,アンモニア等、主に有機物が多く含まれているため、粘り気のある汗となる。さらに皮膚上に常在している菌がそれら有機成分を分解することで、独特のニオイを発するのである。
勘違いして欲しくないのは、アポクリン腺から発する汗自体は無臭であり、常在菌からの分解によって臭いが出ることが問題なのだ。
ポイントはアポクリン腺から出る汗の対処法
汗のニオイの「原料」がアポクリン腺からの汗であり、「工場」が常在菌、「生産物」が常在菌がアポクリン腺から出た汗の分解物であることは分かった。
すると、汗のニオイを抑えるポイントは3つ。
・アポクリン腺から出る汗を抑える(「原料」自体を少なくする)
・アポクリン腺から出た汗を取り除く(「原料」を取り除く)
・常在菌による分解を抑える(「工場」の動きを抑える)
・常在菌による分解物を取り除く(「生産物」を取り除く)
アポクリン腺から出る汗を抑える方法には、アポクリン腺を物理的に取り除く手術がある。完全にニオイの原因を絶つことができるので、これが最も完璧な方法。
アポクリン腺から出た汗を取り除く方法は、出た汗をこまめに拭き取ること。こまめな入浴も効果的。
実はココが大事!
実は一番の盲点は、衣服。汗を吸収することでタンパク質,脂質類または常在菌が常駐するため、衣服で臭いが作られているのだ。
汗をかいたらこまめに下着を着替えるというのも、有効な解決方法の一つだが、外出先ではなかなか難しいよね。
したがって、衣服のニオイ対策というのがとっても大切。
衣類の繊維内で臭いを発生させないようなスプレーや衣類洗剤を使用することも有効な手段。
衣類への消臭スプレー
外出先等でさっと衣服にスプレーできる消臭スプレーの使用。
たとえばこんなのが1つあると便利。応急処置としてさっと衣服に吹きかけるだけで良いので、携帯しておくのがおススメ。
衣類洗剤
衣類そのものに常在菌のエサであるタンパク質,脂質類が残っているのなら、エサとなるものを除去すれば良い。
ただし、通常の衣類洗剤ではなかなか除去できない。
この場合、衣類のタンパク質,脂質類を効果的に除去する方法として、酸素系漂白剤を使用すること。
代表的なものではこれ。子供もいれば、1日の選択量も多いから、これくらいドカンとあれば良いんじゃないかな。
まとめ
以上、汗のニオイについての基礎知識から対処法について説明してみた。
結局は、アポクリン腺から出る汗を捕食する菌による分解物が原因ってこと。原因さえわかれば、それに応じた対処をしさえすれば大幅にニオイを解消できるはず。
他にもいろんな対処方法があるだろうが、まずは応急処置的な衣類消臭スプレーと酸素系漂白剤の組み合わせだけでもだいぶ効果が高い。
対策をしっかり施せば、精神的にも安心するでしょ!まずは試してみることをおススメするよ!