【ツルツルの消波ブロックでも滑りにくい】グリップ力抜群の釣りにオススメ靴底とは?

あらゆるフィールドへランガンするための最適な靴底について、前回の記事ではご紹介した。

ただ、最適とは述べはしたが、あくまでも「ベター」であって、すべてのフィールドでの「ベスト」ではない。

安全性を高めるには、釣り場に合った靴底を選択すべきなのだ。

前回も少し述べたが、その中でも、一見足場が良さそうに見えて、実はかなり難儀なのが消波ブロック

しかも、傾斜や曲線が多く、乾いて表面がツルツル、比較的新しい消波ブロックが特に難儀。

表面に凹凸が少なく、しかも曲面になっているものは、踏ん張りが効きにくい。


一見万能そうなスパイクシューズでも、消波ブロック表面との接地面がスパイクピンの先端のみのため、摩擦面が非常に小さい。

そのため、引っ掛かりが弱く、ズルっと滑ることがよくある。

フエルトシューズの場合底質が柔らかいので、消波ブロックとの相性が良さそうにも思えるが、実際に消波ブロック上に乗ってみると、グリップ力はかなり弱い。

さらにフエルト繊維間に砂や海藻などが詰まると、さらにグリップ力が低下するどころか、まったく意味をなさない。

個人的には、フエルト底のみで活躍できる場は少なく、フエルト+ピンスパイクにすることで、海藻が多い磯場などでなら相乗効果を発揮するとは思う。

ただ、消波ブロック表面は凹凸が少ないため、スパイクピンがききにくい。

ラバー底であるラジアルシューズは上記2つよりはマシではあるが、消波ブロック表面に密着するような柔らかいラバー底ならば良いが、経年変化で硬化したものは逆に滑りやすく、危険である。

そこで今回は、乾いていて表面がツルツルの、比較的新しい消波ブロックに焦点を絞って、滑らない靴および靴底について述べてみたい。

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消波ブロックにはどんな靴底が最適か?

このようなタイプの消波ブロックには、どのような靴底が最適なのだろうか?

表面の凹凸が限りなく小さいため、スパイクピンで引っ掛けるという対策は通用しない。

この場合、消波ブロック表面との設置面積を増やすことで、摩擦係数が大きくなるような靴底が最適。

したがって、密着性を高めるために底質が柔らかいタイプのラバー素材であることが大前提。

「ハイパーV」ソールを採用したシューズ

そこで最適なのが、日進ゴムが独自で開発した「ハイパーVソール」を靴底に採用したシューズ。

本製品は作業用ではあるが、もちろん釣りでも問題なく使える。

日進ゴムのハイパーVソール特設サイトを拝見すると、高グリップ力は当然として、「油,水床面でも高い安定性」とまで謳っている。

メーカー側の説明すべてを過信すべきではないが、ここまで言うのはハイパーVソールには相当の自信があるのだろう。

モノにもよるが、日進ゴム商品のハイパーVソール採用のシューズは大体3,000円程度。

お手頃な価格なので、試してみる価値は充分。

また、もう少しデザインや釣り用にこだわるならば、ハイパーVソール素材を採用しているシューズが釣り具メーカーからも出ている。

ただし、値段が極端に跳ね上がるがね。

たとえばこの、ダイワのフィッシングシューズ。

防水性能等、釣りに最適な機能も備えているが、12,000円程度と、チョット高め。

そして、ブリーデンのオカッパリスニーカー。これもハイパーVソールを採用。デザイン的にはダイワよりも断然良さげ。

しかし、12,000円とダイワ同様、それなりの値段はする。

シューズの底に「プラスティディップ(Plasti Dip)」処理する方法も

上記の「ハイパーVソール」採用シューズを試しても良いが、これよりも安価に、しかも既存のシューズの底に塗布して優れたグリップ力を発揮するものも。

それがこの、プラスティディップ(Plasti Dip)

そもそもは、金属等の表面に腐食防止のための合成ゴム皮膜を形成するディッピング塗料。

柔らかいゴム素材でグリップ力にも優れているため、工具の取手等へのコーティングにも良いようだ。

以前にも本ブログでPlasti Dipは紹介したが、靴底の滑り止めとして使用するアイディアは、実はMJリグ考案者の柏木氏によるもの。

※引用:未常識のヒラメ釣りメソッド

写真のようにフエルト底へ塗って固化すれば、柔らかいゴム底となるため、ツルツルテトラポットのようなコンクリート等のわずかな凹凸へも密着。抜群のグリップ力を発揮する。

別に他の靴底でも大丈夫だが、フエルト底の方がPlasti Dipを塗る際にフエルト繊維の間に入って食いつきが良く、容易にはがれない。

できればフエルト底でお試しいただくのがおススメ。

<使用方法>
この塗料をウエーダーのフェルト底に、1回の乾燥時間20分ほどで3回上塗りしてみて下さいませ。フエルト底のウエーダーならば、3回の上塗りで2足分の分量有ります。

<その他のメリット>
★ 砂が付きにくく、フェルト底のように砂が目一杯付くような事がありません。車内も砂で汚れにくくなります。
★ 靴底が固くなりますから、サーフ&ゴロタでのランガンで、足が疲れにくく、摩耗がぐぐっと少なくなります。
★ 50釣行以上のグリップ力が持続されます。

~「未常識のヒラメ釣りメソッド」より抜粋~

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まとめ

ハイパーVソールもPlasti Dipも、共通しているのは、柔らかいゴム素材であること。

いずれも柔らかいがゆえに接地面との摩擦係数を最大となり、グリップ力を高めるという原理には変わりはないだろう。

ハイパーVソールとPlasti Dipの素材の違いは多少はあるのかもしれないが、大筋は同じなんだろうね。

以上、消波ブロック上で滑りにくい靴底について紹介したが、いくら滑らない素材を使っているとはいえ、過信は禁物。

同じ消波ブロックでも、形状や大きさ,積み方,高さの違いで、明らかに危険であるような場所へは絶対に入らないこと。

無茶な場所での釣りは絶対にしないよう、お願いしますね!

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